見つめた背中に宿る我が子の成長
きっとこの週末、たくさんのママたちが、わが子の背中を見つめながら「大きくなったなあ」と、じんわり胸が熱くなったのではないでしょうか。
あの小さな背中が、まっすぐ前を向いて走る姿。汗と土と誇らしさが入り混じったその顔に、成長の瞬間を感じたママも多かったと思います。
運動会という行事は、子どもたちがただ体を動かすだけではなく、心もぐっと成長する時間です。
転んでも立ち上がる勇気、うまくいかなかった練習の日々、友だちとぶつかりながらも一緒に頑張ろうとするその姿。
目に見えない「心の筋肉」をたくさん鍛えてきたのだと思います。
もしかすると、前の晩、そわそわしてなかなか寝つけなかった子もいたかもしれません。
朝、ちょっと不安そうな顔で体操服を着ていたあの姿。
「大丈夫かな」なんて思いながら見送ったママもいたことでしょう。
でも、いざ本番になったら、まっすぐ走る、踊る、叫ぶ…
そのひたむきな姿に、気づけばカメラの手が止まり、思わず拍手していた――そんな瞬間、ありませんでしたか?
終わったあと、「負けて悔しかった」とポツリとつぶやいた我が子に、何を感じましたか?
たぶん、泣き顔さえ愛しく思えて、「最後まで本当によくがんばったね」って、ぎゅっと抱きしめたくなったのではないでしょうか。
運動会は、ほんの一日の出来事かもしれません。
でも、子どもたちの中には、確かな何かが残ったはずです。
成功も失敗も、ドキドキもワクワクも――全部、これからの毎日を支える“成長のたね”になって、心の中で静かに芽を出していく。
そう信じています。
ママたちが、今日もあたたかい目で見守ってくれることを、子どもたちはちゃんと感じているから。
