日々の気づき

子どもの代わりはいない。母親の代わりもいない

はるか

1歳の息子が1週間体調がすぐれず、昨日ようやく解熱しました。苦しんでいる息子を見守る1週間でした。

せき込みがひどかったので、旦那と一緒に今日病院に連れていくことに決めていました。ただ、私には朝10時からミニハーモニー診断のフィードバック会、12時からはラジオの収録という予定が入っていました。正直なところ、これはビジネスチャンスにつながるかもしれない大事な予定だったのです。

皆さんなら、どうしますか?

悩んだ選択

迷いました。でも、子どもの健康には代えられません。私は10時からのミニハーモニー診断フィードバック会の日程を変更していただくことをお願いしました。子どもを病院へ連れていき、その後保育園に送ることができれば、12時からのラジオ収録には間に合うと考えたのです。

ところが、病院についた時の現実は予想を超えていました。

医者に怒られた日

「お母さん、子どもさんよく頑張ったよ…」

酸素濃度を測ると96%。体内酸素が足りていない状態です。それでも私は医者に聞いてしまいました。

「先生、保育園には行ってもいいですよね?」

正直に言います。私は自分のビジネス繁栄のチャンスを逃したくなかったのです。

医者からは厳しいお言葉をいただきました。

「お母さん、こんな状況で保育園に行っても、お子さんは食べられないし、ぐったりしているだけです。家で療養しましょう」

その瞬間、私は自分の浅さに気づきました。

「私、なんで起業したんだっけ?」

少し冷静になって、考え直しました。

私が起業した最大の理由は何だったのか?それは「自分と家族の時間をとって、幸せになること」でした。

では、今の状況は幸せと言えるでしょうか?

子どもは苦しんでいるのに、私の気持ちは仕事に向いている。

子どもが母親を求めているのに、私はビジネスのことばかり考えていた。

私は自分勝手で、自分のビジネスしか見えていなかったのです。

そんな心では、ビジネスだってうまくいきません。お客様のことを考えられていないからです。

本当に大事なもの

子どもが母親を求めているなら、一度手を止めて、子どもと向き合う。

子どもと向き合える時間は限られています。何年もあるようで、あっという間に過ぎていきます。

「あの時向き合っていれば…」と後悔しても、過ぎた時間は戻ってきません。

その時、私は心から思いました。

「子どもと一緒にいたい」

「子どもが元気になったら私も安心。仕事はそれからでもできる。大丈夫!」

ラジオ収録に携わっているパーソナリティ、プロデューサー、オーナーに連絡をし、

事情を説明しました。すると皆さんからは温かいお言葉をいただきました。

「大丈夫!お子さんを優先されてくださいね」

子育てママの皆さんへ

子育てしながら仕事をする理由は、人によってさまざまだと思います。そしてとても大変です。

でもやっぱり、子どもを守れるのは親しかいません。

仕事の代わりはいます。でも母親の代わりはいないんです。

子どもにとって親は安心であり、信頼できる人。そう考えると、仕事も大事だけど、

本当に大事なものが何かが見えてきますよね。

悩んでいるのは、あなただけではありません。同じ想いで迷い、葛藤しているママは大勢います。

大切なのは、その時その時で、本当に必要なものが何かを問い直すこと。

その勇気を持つことだと思うのです。

  • この記事を書いた人

中井明香/親子つながり専門家

子どもの個性とママの想いを”つなげる”架け橋を担っています

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