
何であのとき、お母さんは私にこんなことしたんだろう?って
思うことないですか?
実はわたし、結構あって・・・。それが今の仕事に直結してるのかもと
思ったんですよね。そのことを書きました!
親子関係は、愛と痛みが交差する場所
親になって初めて、母の気持ちがほんの少しだけ分かるようになりました。でも、あのときの傷は、今もまだ癒えていないままです。
私は3兄弟の中で唯一の女の子、そして長女として生まれました。特に母からの期待は大きく、厳しく育てられました。
そんな母は21年前に亡くなりましたが、今でも心に強く残っているのは、嬉しかった言葉よりも、悲しかった言葉の方です。
小さい頃の私は、母に認められたくて必死でした。不器用で、勉強も得意ではなかった私は、母の期待に応えられない自分が嫌いでした。点数の悪いテストは隠したり、捨てたりしていました。それくらい、母に否定されることが怖かったのです。
母に「何でできないの?」「またそんなことやってるの?」「本当になさけない!」といった言葉を投げかけられたとき、私は心の奥深くで強く傷ついていました。でも、それでも母が大好きで、認めてもらいたくて、もっと頑張ろうとする自分がいました。
それは今でも変わりません。私は家族が大好きで、特に母の存在は、今でも大きく心にあります。
自分が母親になった今、ようやくわかりました。母は母なりに、一生懸命だったのだということ。
けれど、正直に言えば、そのことを「許す」とまではいけていない自分もいます。
そして私もまた、同じように子どもに厳しくしてしまう瞬間があります。「こんなふうにはしたくない」と思っていても、沁みついた教育スタイルが、ふと顔を出すのです。そんな自分が嫌になることもあります。
親子関係は、ほんとうに海よりも深いもの。
近くにいるからこそ、大好きになって、同時に深く傷つけ合うこともある。
だからこそ、心が通じ合えた瞬間の感動は、何にも代えがたいものです。
子どもは、親にリスペクトしてほしいと願っています。
私も、自分の子どもに、そうありたいと思っています。
日々の暮らしの中で、どんなに忙しくても「愛をもって接すること」を大切にしていきたい。
そして、自分の中の傷とも向き合いながら、親として、一人の人間として、前に進んでいきたいと思っています。
傷つけ合っても、わかり合いたいと思えるのが“家族”だなと心から思います。