子育て

「怒る娘」を見守ることで気づいた、ママに必要なこと

はるか

こんにちは!親子つながり専門家の中井はるかです。
私には4歳の娘がいます。ディズニープリンセスやアナ雪が大好きな
天真爛漫な娘なんですが、最近少し変わってきたんです・・・

そんな娘を見て気づいたことをお話ししますね。

子どもが急に怒るようになったら、それは子どもの問題ではなく、ママの向き合い方を見直すサインです。

「教えるママ」から「感じて寄り添うママ」へ意識を変えるだけで、子どもは見違えるように変わります。

子どもの「怒り」に困っているママへ

最近、4歳の娘が急に怒るようになって困っていました。

パパに大声で一方的に怒ったり、友達が教えてくれたことを「怒られた」と思い込んで怒ったり、
おもちゃを少し離れた隙に別の友達が手に取ったのを見て怒ったり……。

毎日のように繰り返される怒りの場面。保育園の先生からも「最近、怒ることが増えました」と
報告されて、どうしてあげたらいいのか途方に暮れていました。

「何が原因なんだろう」「もしかして、育て方が悪いのかな」「このままだと、お友達との関係も
悪くなるのでは」

——そんな不安と自責の念が、毎日ぐるぐると頭の中を回っていました。

交流分析が教えてくれた、娘の本当の気持ち

そんなときにたまたま目にしたのが「交流分析」という心理学の資料。その中の「子どもの自我状態」について読んでいると、娘の行動パターンがはっきり見えてきたんです。

娘は「Free Child(自由な子ども)」の否定的側面が強い状態だったのです。
つまり:

  • 感情の爆発(怒り・泣き・不安定)
  • わがまま・衝動的
  • ルールを嫌がる・反発する
  • 気分の波が激しい

「あ、まさに今の娘だ」と思いながら読み進めると、衝撃の一文が目に飛び込んできました。

こうした行動は「甘えていい場所で、思いきり出している」というサイン。
つまり、ママである私のことを信頼しているからこその表現だった・・・

その瞬間、私は涙が出そうになりました。

娘が怒っていたのは、私が嫌だから、育て方が悪かったからではなく、
むしろ「このママなら、怒ってもいい。受け止めてくれる」という信頼の表れだったのかと
気づいたからです。

ママの向き合い方が、子どもの姿を変える

では、この状態をどう改善していくか。交流分析の理論から見えてきたことは、シンプルでした。

私が「教えるママ」より「感じて寄り添うママ」を意識するだけで、
娘は"健全な自由さ"に戻っていくはず!

その理由は、子どもの否定的側面の反対側には、こんな「肯定的側面」があるからなんです。

【肯定的側面の特徴】

  • のびのび、明るい
  • 自由で無邪気
  • 表情豊か
  • 自発的で行動力がある
  • 好奇心旺盛
  • 自尊心が高い

つまり、子どもの中には元々こうした良さが備わっている。それを引き出すのはママの関わり方次第なんです。

「娘の中には、こんなに素敵な部分が眠っているんだ」と思うと、一気に気持ちが楽になりました。

子どもの行動を変えるのではなく、ママが子どもへの見方を変える

それだけで、子どもの姿は自然と変わっていくんだということが、心の底から腑に落ちました。

4歳の怒りやすい子どもへの向き合い方:実際にやってみたこと

① 感情を「正す」より「受け止める」——行動にだけ優しい枠をつくる

これまで私は、娘が怒ったら「怒らないの」と制止していました。でも、その瞬間から変えました。

叩く行動が出たら、「叩くのはダメ。でも怒っていいよ」という声かけ。
行動にだけやさしい枠をつくることで、気持ちは全力で受け止めるようにしました。

すると、娘の表情が柔らかくなるのがわかります。
「ママは私の怒りを否定していない」という安心感が、娘の心に伝わるんだと感じました。

② 一緒にふざけたり、くだらない話をしたり——楽しむ時間を意識的に増やす

教育的なことばかりではなく、笑える時間を意識的に増やしました。

「ママのことを嫌いになるまで、いっぱい怒ってみてよ」とふざけたり、
くだらないダジャレを言ったり。

そうすると、娘のくしゃくしゃの顔が、ふわっと笑顔に戻るんです。
その瞬間、「あ、娘はここにいるんだ」と感じます。

③ スキンシップを多くして、甘える時間をつくる——心が満たされるまで抱きしめる

1歳の息子に手がかかってしまって、娘との時間が減っていたことに気づいていました。

でも気づいていたのに、目の前のことに追われてしまって、ちゃんと向き合えていなかった。
その積み重ねが、娘の「怒り」という形で表れていたんだと思います。

そこで意識的に娘を抱っこしたり、膝の上に座らせたり、甘える時間を設けるようにしました。

「ママ~、眠たくなっちゃった…」と甘える娘を抱きしめているとき、「娘はこれが欲しかったんだ」と気づかされました。

④ ママの肯定的側面を前に出す——「完璧な親」ではなく「一緒に楽しむママ」を見せる

親も「教える人」でいるのではなく、時には「のびのび、一緒に楽しむママ」を見せるようにしました。

疲れているときは「ママ、今日疲れちゃった」と正直に言う。失敗したときは笑い飛ばす。
そうすると、娘も親の前で自分の素の気持ちを出しやすくなるんです。

子どもを変える、魔法の順番:「安心」→「理解」

子どもがイライラしているとき、ママに必要な対応には順番があります。

「安心」→「理解」の順番が鉄則

つまり、まず100%気持ちに寄り添う。それから「現実」を伝える。
この順番を意識することで、子どもの反応が違ってきました。

先に「ルール」や「正しさ」を説いても、子どもの心には届きません。
でも、まず「あなたの気持ちは大事だよ」という安心感があれば、
その後の言葉は子どもの心に届くんです。

ママとしての正直な気持ち:反省と希望

この気づきに至る過程で、正直に言うと悔しい思いもしました。

1歳の息子に手がかかってしまって、娘と向き合う時間が減っていたことに気づいていたのに、
目の前のことに追われてちゃんと向き合えていなかった。
その結果が、今の娘の「怒り」だったからです。

「かわいそうなことをしたなあ」と、何度も自分を責めました。

でも、ここからが大事。この気づきがあれば、変わることができます。

子どもは、ママの変化を感じ取ります。
その時その時、子どもの気持ちに寄り添おうとする親の姿勢が、子どもを変えていくんです。

実際に、ママが変わると、子どもの反応も変わります。

決して”完璧”を目指そうとしなくていいんです。
ただ、ママは笑ってるだけで、子どもは安心するんです!

実際、娘への怒りの回数が減り、笑顔が増え、「ママ、大好き」と抱きついてくる頻度が増えました。

悩むママへ贈る言葉:子供の怒りが伝える「本当のメッセージ」と安心感

同じように悩んでいるママへ。

あなたの子どもが急に怒るようになったのは、あなたの育て方が悪かったからではなく、その子が
あなたを信頼しているからかもしれません

子どもの怒りは、困った行動ではなく、「ママ、ここに注目してほしい。
ママ、私をもっと理解してほしい」というメッセージなのかもしれません。

まずは「受け止める」。それだけで、きっと何かが変わります。

あなたが変わろうとする気持ちが、子どもをも変えていくんです。

  • この記事を書いた人

中井明香/親子つながり専門家

子どもの個性とママの想いを”つなげる”架け橋を担っています

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