小学校入学が近づくと、子どものことが気になって落ち着かなくなることはありませんか。
「ちゃんと通えるかな」
「友だちはできるかな」
「先生の話を聞けるかな」
「朝の支度は間に合うかな」
そんなふうに考え始めると、不安が次から次へと出てきますよね。
小学校入学前に不安になるのは自然なことです
この時期に強い不安を感じているのは、子どもだけではありません。
むしろ、お母さんのほうが不安でいっぱいになっていることも少なくありません。
それは、子どもを大切に思っているからです。
ちゃんとやっていけるだろうか。困ったときに助けを求められるだろうか。さみしい思いをしないだろうか。
そうやって先のことを考えられるからこそ、お母さんの不安は大きくなりやすいのです。
だからまず大切なのは、
「不安になる自分はダメじゃない」
と知ることです。
不安を感じるのは、心配しすぎだからでも、気にしすぎだからでもありません。
それだけ、子どものことを真剣に考えているということです。
不安が大きくなるのは、お母さんが先のことを考えられるから
子どもは、まだ起きていないことを大人ほど想像しません。
けれど、大人は違います。
入学後の生活を具体的に思い描けるからこそ、
「もし友だちができなかったら」
「もし困っても言えなかったら」
と、まだ起きていない心配まで広がってしまいます。
これは悪いことではありません。
それだけ先を見通そうとしているということです。
ただ、その不安が強くなりすぎると、知らないうちに子どもにも伝わってしまうことがあります。
入学前の子どもに必要なのは「ちゃんとすること」より安心感
たとえば、こんな言葉が増えていませんか。
「ちゃんとできるの?」
「忘れ物しないでね」
「先生の話はきちんと聞いてね」
「お友だちと仲良くするんだよ」
もちろん、心配だからこそ言いたくなる気持ちは自然です。
でも、入学前の子どもに本当に必要なのは、「ちゃんとすること」よりも安心できることです。
励ましているつもりでも、子どもは
「ちゃんとしなきゃいけないんだ」
「失敗しちゃいけないんだ」
と感じやすくなることがあります。
不安な時期に意識したい3つの関わり方
1.不安を否定しないこと
「大丈夫だよ」とすぐに打ち消すのではなく、
「ちょっとドキドキするよね」
「新しいことって緊張するよね」
と、まず気持ちを受け止めることが大切です。
受け止めてもらえると、子どもは安心します。
そして、お母さん自身も「不安を感じていいんだ」と思えるようになります。
2.見通しを伝えること
小学校生活は、子どもにとって未知の世界です。
だからこそ、
「朝起きたらごはんを食べて、ランドセルを持って学校に行くよ」
「帰ってきたら、今日のことを聞かせてね」
そんなふうに流れが見えるだけで、不安は少しやわらぎます。
3.困ったときの行動を伝えること
「ちゃんとできる?」ではなく、
「わからなかったら先生に聞いていいよ」
「困ったら近くの子に聞いてもいいよ」
「いやなことがあったら、おうちで話してね」
と伝えること。
こうした言葉は、子どもに“完璧にやること”ではなく、
“困っても大丈夫”という安心を渡してくれます。
完璧なスタートじゃなくて大丈夫
小学校入学は、子どもにとっても、お母さんにとっても大きな節目です。
だから不安になるのは当たり前です。
でも、入学はゴールではなくスタートです。
最初から全部うまくいかなくて大丈夫。
少しずつ慣れていけばいいのです。
お母さんが少し肩の力を抜いて、
「困っても大丈夫」
「ゆっくり慣れていけばいい」
と心の中で思えるようになると、その安心はきっと子どもにも伝わっていきます。
完璧なスタートじゃなくていい。
親子で少しずつ、新しい生活を始めていけたらそれで十分です。
小学生のお子さんとの関わり方に悩んだときは、ひとりで抱え込まずにご相談ください。