
”子どもとのかかわり方が分からない…”から”かかわり方が見えてくるママ”へ導く心地よい親子関係づくりをアドバイスさせていただく専門家の中井明香です。
親子関係について日ごろ感じていること
私は普段から、親と子の関係について考えることが多いんです。限られた時間の中で、どうしたら子どもと深く向き合えるのか。子どもの気持ちをちゃんと受け止められているのか。
子育てをしていると、こういうことばかり考えてしまいます。
そんなことを思いながら過ごしていた日曜日の朝、公園で見かけた親子の風景が忘れられません。
全然知らない親子なんですが、つい目が止まってしまったんです。
公園で見かけた、気になる親子
パパはずっとスマホを見ていて、子どもは一人で砂場で遊んでいました。
え、ちょっと待ってよ。二人で公園に来たんだったら、なんで一緒に遊ばないの?そう思わず、疑問に感じました。
2人の間に起きていた、すれ違い
でも、その瞬間に気づいたんです。この親子の間に、すごくもったいないすれ違いが起きてるんじゃないか、って。
おそらくパパは朝、子どもに「公園に行こう!」と誘ったんだと思うんです。子どもは大喜びしたはず。「パパと遊べる!」という期待でいっぱいで、公園に向かったんでしょう。でもパパの方は、きっと「連れて行けば喜ぶだろう」くらいの気持ちだったのかもしれません。子どもが満足して遊べていれば、自分はスマホをいじっていてもいいだろう、という感覚で。
同じ「公園」という場所にいるのに、2人が求めていることがこんなに違うんだ。そのギャップが、胸に刺さりました。
子どもが本当に欲しいもの
正しい遊び方なんてないと思うんです。砂場で何かを一緒に作ったり、滑り台を一緒に滑ったり、ただ一緒に走ったり。遊びの内容よりも、もっと大事なことがあります。
一緒にいる時間だからこそ、意味があるんだ。
子どもと同じ時間を共有して、同じ風景を見て、同じ笑顔を交わす。その時間の大切さを、親は時間がたってから気づくことが多いんですよね。後から思い出すとき、こんなに温かく、こんなに大切だったんだと。後悔するのは、いつもその時間が終わってからなんです。
今このときを、大事にする
子どもと過ごせる時間って、実は本当に有限なんです。気づいたら子どもも大きくなって、親と一緒に公園で遊ぶなんてことはなくなってしまいます。だからこそ、今このときを大事にしてほしいんです。
親子で過ごす瞬間は、繰り返されるようでいて、実は二度と戻らない。それを思うと、今ここでスマホを手放して、子どもの方を向いてみませんか?その時間は、思っている以上に、かけがえのないものなのです。