新学期が近づくと、子どもの様子が少し変わることはありませんか。
なんとなく落ち着かない。
朝の支度が進まない。
急に甘えが強くなる。
ちょっとしたことでイライラする。
そんな姿を見ると、
「何が不安なんだろう」
「どう声をかけたらいいんだろう」
と悩むお母さんも多いと思います。
新学期は、大人が思っている以上に、子どもにとって大きな変化です。
クラス替え、先生、友だち、教室の空気。
新しい環境に入ることは、それだけで緊張や不安につながります。
でも、不安を感じることは悪いことではありません。
それだけ子どもが、新しい環境を一生懸命受け止めようとしているということでもあります。
だからこそ大切なのは、不安をなくそうとすることより、
不安の中でも安心して進めるように関わることです。
新学期に子どもが不安になるのは自然なことです
新学期は、子どもにとって「いつも通り」が大きく変わる時期です。
仲のよかった友だちとクラスが離れるかもしれない。
新しい先生がどんな人かわからない。
新しい教室にうまくなじめるか不安。
そんな気持ちを、うまく言葉にできないまま抱えていることもあります。
特に小学生の子どもは、自分の気持ちを整理して伝えることがまだ難しい時期です。
そのため、不安が態度や行動として表れることがあります。
ぼーっとする。
機嫌が悪くなる。
「行きたくない」と言う。
いつもより甘える。
そんな変化が見えたときは、困った行動として見るより、気持ちのサインかもしれないと受け取ってみることが大切です。
不安な子に親ができることは「安心の土台」をつくること
新学期の不安に対して、親ができることはたくさんあります。
でも、まず一番大切なのは、子どもが「大丈夫」と感じられる土台をつくることです。
安心の土台があると、子どもは不安があっても一歩を出しやすくなります。
逆に、不安を急いで消そうとしたり、「そんなことで心配しなくていい」と否定したりすると、子どもは気持ちを出しにくくなることがあります。
新学期の時期こそ、結果よりも気持ちに寄り添うことが大切です。
新学期が不安な子に親ができること3つ
1.不安を否定せず、まず受け止める
子どもが不安そうにしていると、つい
「大丈夫だよ」
「そんなに心配しなくて平気だよ」
と励ましたくなります。
もちろん、その気持ちも愛情です。
でも最初に必要なのは、励ましよりも受け止めることです。
「ちょっと緊張するよね」
「新しいクラスってドキドキするよね」
そんなふうに、まず気持ちに寄り添う言葉をかけてもらえると、子どもは安心します。
不安を否定されないことで、子どもは「この気持ちを出しても大丈夫なんだ」と思えるようになります。
2.見通しを伝えて安心につなげる
子どもは、見えないことに不安を感じやすいです。
だからこそ、新学期には「何が起こるか」を少し見えるようにしてあげることが役立ちます。
たとえば、
「朝はこうやって準備して、学校に行くよ」
「先生がいて、朝の会があって、帰ってきたらおやつにしようね」
そんなふうに流れを伝えるだけでも、気持ちは落ち着きやすくなります。
全部を細かく説明しなくても大丈夫です。
子どもが「なんとなくわかる」と感じられるだけで、不安は少しやわらぎます。
3.できたことを小さく認める
新学期は、子どもにとって「できるかどうか」が気になりやすい時期です。
だからこそ、親は大きな成果ではなく、小さな一歩を見つけて伝えることが大切です。
「今日は行けたね」
「自分で支度しようとしていたね」
「緊張していたけど、ちゃんと行けたね」
そんなふうに、今ある頑張りを受け取ってもらえると、子どもの中に少しずつ自信が育っていきます。
自信は、最初からあるものではなく、
「わかってもらえた」
「見てもらえた」
という経験の積み重ねで育っていくものです。
親が安心すると、子どもも安心しやすくなる
子どもの不安を見ていると、お母さん自身も不安になることがあります。
「ちゃんと新しいクラスでやっていけるかな」
「困ったときに言えるかな」
そんな気持ちになるのは自然なことです。
でも、親の安心は子どもに伝わります。
完璧に落ち着いていなくても大丈夫。
「大丈夫じゃなきゃ」と思い詰めるより、
「少しずつ慣れていけばいい」
と思えることが、子どもにとっても安心になります。
新学期は、すぐに答えが出る時期ではありません。
慣れるまで時間がかかっても大丈夫。
その子のペースで、少しずつ進んでいけばいいのです。
新学期の不安は、自信につながるスタートにもなる
不安があることは、弱さではありません。
それだけ新しい環境をちゃんと感じているということです。
そして、その不安の中で、少しずつ慣れ、少しずつできることが増えていくことが、自信につながっていきます。
親ができることは、不安を消すことではなく、
不安があっても大丈夫だと思える関わりを重ねること。
新学期のこの時期だからこそ、
「早く慣れてほしい」
よりも、
「今どんな気持ちかな」
と見つめる時間を大切にしたいですね。
小学生のお子さんとの関わり方に悩んだときは、ひとりで抱え込まずにご相談ください。